「遅かったなぁ、ひらり。」

その声が私を支配する。
私はその声に従うしかない。
従わなかったら殺されるから。

「脱げよ。」

また始まるのだ。
今日もまた。
地獄の時間が。

もうなんの感情もないままその声に従って
制服を脱いでいく。
そして、何も身にまとってない状態になる。

「ひらり、おいで。」

この時間だけこの人は優しくなる。