「ここはどこなの?」
「俺ん家」

今君はサラッとビッグなことを言った気がする。
本当に君がすることは予想がつかない。
君の家に連れていかれてるだなんて誰が想像できただろうか。
やっぱり君には叶わない。

「でももう時間遅いし。」

きっと君のご両親がびっくりしてしまう。
私的にもあまり大袈裟にしたくないし、
これ以上人に迷惑をかけたくない。
そして何より自然と離れる言い訳になる。
そう思って言ったのに。

「俺一人暮らしだし。それに迷惑なんかじゃねーよ。」
「逆にこの状況でほっとけって言う方が無理がある。」

そう言う君は少しだけ悲しそうな声で悲しそうに笑っている。
なんか、いつもの君じゃないね。
そうさせてるのは紛れもなく私自身なんだけど。
でも私君には近付かないって決めてるから。