家族がばらばらになったのはいつからだろう。

そんなことを思いながら慣れた手つきで部屋を片付けていく。
なんて惨めなんだろう。

どうせみんなこの状況に気付いている。
なのに気付かないふりをしている。
それくらい私にだって分かる。

全部片付けて姉が帰ってくる前に家を出た。

もう外はすっかり暗い。
いっその事このまま死んだ方が楽かも。
なんて毎回思うけど結局死ぬ勇気なんかどこにもない。
弱いのは私だ。
逃げられないのも私だ。
誰のせいにも出来ない。