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あれからちゃんと直江の叱咤を受け止めて『急で悪いが、連絡先を消させてもらう。今までの関係も終わりにする。文句があったら直接言いに来てくれ、話なら聞くから』というメッセージを全ての女に一斉送信して連絡先を削除した。
そうして１週間。
学校は俺の話題で持ちきりだった。
「ちょっと、いきなりなんなの」
不満げに口を歪め、詰め寄ってこられるのにも慣れてきて。もう何度目かの女の睨みを見返す。
「一方的に削除して、はい終わりって、さすがになくない？」
「悪いな、やめたんだよ、こういうの」
「…やめたって、なんで急に？」
「まともな恋愛、しようと思って」
出した返答にポカンと、時が止まったかのような反応をされた。
「まともな恋愛って、、氷牙が？」
「あぁ」
首を縦に振るも、驚いた顔はそのままで。
仕方なく「じゃ、そういうことだから」と横を通り過ぎる。
さらに１週間が経過した頃には、『夜市氷牙に本命ができたらしい』という新たな噂が広まっていた。
