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「やったあ、わたし、一番乗り」
ヤッホー氷牙、そう口にして俺のベッドに躊躇いもなく手をつける。
昼休み、保健室。
これから眠りに入ろうと思っていた小さな願望は、布団に侵入してくる女によって断たれてしまう。
「いま、気分じゃない」
「え〜、そんなこと言わないでよぉ。わたしが気持ちよくしてあげるからさ」
するりと腹の上をなぞる指先は冷たくて、身体の温度が高めな俺からしたら邪魔でしかない。
さて、どうしたものか…と、ぼうっとする頭で考える。
この女、マジでやる気か。
本気でいまは寝たい気分だってのに。
そうしているうちに自信ありげな顔でつけられたキスマも、それと同時に振りまかれた愛嬌も、ほんとに全くそそられない。
死ぬほどめんどい、と思っていた目線の先で、保健室のドアが開いた。