「当然の結果です」
「体調不良のくせに全力疾走した奴のセリフじゃねーな」
「何の話ですか」
揃いも揃って何故そこに触れたがるのだろう。
思わず足を止めると、先を行く豹牙さんに「早く来い」と手招きされた。
このとき2人が牽制しあっているように見えたのはきっと気のせいですよね。
そう、思いたい。
「あ、あの、わたしもお手伝いしましょうか?」
「はい?」
斜め前に座るあやなに問われたところで、トングを持つ手を止めた。
首を傾げて続きを促すと、あやなは口を何度かはくはくさせてから喋りだした。
「えっと、さっきから冴妃さんばかり焼いてるので・・・」
「あぁ」