「あ、あと、自慢するような形になってしまったし、それに・・・・・・・・」
あやなは中途半端に言葉を切り、黙ってしまった。
代わりに私が続ける。
「今回は教員側に非があるのであなたが謝る必要ありません。どうかお気になさらず」
それから頭を上げるよう促した。
あやなは「でも・・・」と申し訳そうな顔をしている。
「まー冴妃がいいなら何でもいいだろ。それより腹減った。早く入ろうぜ」
そう言い、空気を切り替えたのは浬だった。そのまま裕次郎さんの肩に腕を回し入店する。
私もそれに続こうとすると、賢人に左肩を小突かれた。
「なんです?」
「よかったな」
あぁ、テストの件ですね。
豹牙さんから聞いたんでしょう。