「あと数学以外の教科も全て私が首席でした。もちろん総合順位も」

「そうか。偉いな」



今度は頭を撫でてくださった。

やっぱり豹牙さんにこうされると癒される。


もし私が猫だったら喉をゴロゴロ鳴らして甘えているんでしょうね。


「で、飯なんだが何か希望あるか?奢ってやる」


! 何も食べずに待っていろってそういうことだったんですか。

やっぱり豹牙さんは私が首席だと信じて疑わず、労うためにあんな発言を・・・。


今度はなんだかむず痒い気持ちになった。



「焼肉が食べたいです」

「じゃあそれで。どうせならアイツらも誘うか。お前のこと心配してるだろうし」

「えっ心配されてたんですか」



素直に驚くと、豹牙さんがからかうように顔を近づけてきた。