「お前が首席以外ありえないから数学教師に事実確認に行ってきた。で、問い詰めたらやっぱり不正してやがった」

「不正・・・!?」



驚く私に豹牙さんはここに来るまでの出来事を説明してくれた。


まず豹牙さんが問題を見て脳内で解いたところ、初見では時間内に解くことは不可能だと判明した。

何故なら旧帝大やアメリカの大学入試レベルの問題を改編したものがふんだんに出題されていたから。


だから私が最後まで解けなかったのも無理はないらしい。

「むしろお前はよく解けてる方だ」と褒めてくださった。


そうなると数学が苦手なあやなが首席なのには違和感がある。

しかも浬づてに入手したあやなの解答用紙には文字を消した跡が見当たらない。


そこで数学教師のいる職員室に行くと、教師の机に見たことある女性のブロマイドが飾られていた。