相変わらずお優しい。
そのままお風呂にも入らずに深夜までだらだらと勉強をして、気づいたら眠りに落ちていた。
だから知らなかった。
私をソファーに運びブランケットを掛けてくれたのが豹牙さんだということも。
それを賢人が盗み見ていたということも。
テストまでの3日間、賢人に勉強を教えるのは豹牙さんにお任せし、私は自身のすべきことに精を出した。
そんな万全な状態で望んだ中間テスト。
数学を最後まで解けなかったのは気がかりだが、私が解けていないなら他の人も同じだろうとたかを括った。
数学は私の得意教科ですからね。