「え〜頭良いのに知らないの?ピザは別腹なんだよ?」


知るわけがない。


結局豹牙さんが注文したミックスピザの中に裕次郎さんの希望したものがなかったのには笑った。

「なんで!?」と嘆く裕次郎さんを豹牙さんは「自分で頼めばいいだろ」と一蹴した。正論すぎてぐうの音も出ないらしい。


ピザを食べ始めたところで、匂いに釣られた浬がドタドタと急ぎ足で降りてきた。



「待っっって俺がゲームしてる間に何で全員集合してんの?俺ハブられた感じ?」



まじかこの人。勉強してなかったのか。


わーわー喚きながらも浬さんはちゃっかり賢人の隣に座って残ってたピザを食べ始めた。


えっ待ってそれ私のマルゲリータ・・・。


ショックを受ける私に、自身の分を一切れ(半ば押しつけるように)譲ってくださったのは豹牙さん。