ちなみに豹牙さん直属の隊は存在しない。

強いて言うなら私たち幹部がそれに該当する。

だって豹牙さんだけが私たちを自由に動かすことが出来るのだから。



ただ、族の姫が構成員と同じ扱いでいいのかは(はなは)だ疑問だ。

そういう意味も込めて苦言を呈す。



「もうちょっと興味持ったらどうです?豹牙さんが連れてきたんでしょう?」

「テキトーに連れてきた奴に興味なんか持てないだろ」

「テキトー、ですか?」



あやなは豹牙さんに助けられたと言っていた。

しかもそこから恋が始まったのだから、何か劇的なことがあったと踏んでたんだが・・・この2人の温度差はなんでしょう。


はてなマークを浮かべる私を見兼ねて、豹牙さんがあやなと会った経緯を説明してくれた。


昨日定期集会に行こうと校舎を出た際【堕天】の連中が群がってるのを見掛けてうざったらしかったからテキトーにボコッたところ、【堕天】に襲われかけていたあやなを助けたような形になったらしい。