「でしたら今日の朝食と昼食はどうしたんですか？うどんすら茹でれる環境じゃありませんよね？」
「冷蔵庫にあったゼリー食った」
「･･･そうですか。でしたら一度の部屋に戻って作ってきますね。ここお米すらないんで」
「材料持ってきてここで作ればいいだろ」
「めんどくさいので嫌です」
ぴしゃりと言い切り、豹牙さんの部屋を後にした。
これから私が作るものが豹牙さんの今日初のまともな食事になるのだ。
美味しいものに仕上げなければ、と気合いを入れた。
「･･･美味い」
「お口にあってよかったです」
お粥を食べてから開口一番にそう言われたのでホッと胸をなで下ろした。
豹牙さんが二口目をすくったところで私も自分のを食べ始める。
今回作ったのは鶏がらスープの素を使った中華風粥だ。
