もしかして、昨日の衝撃発言も熱があったからじゃ・・・?


そう考えると合点がいった。


発熱すると人肌が恋しくなる人もいますし、豹牙さんもそのタイプだったのでしょう。


気が抜けたからかあくびが出た。

そのまま豹牙さんのいい香りと耳元で聞こえる寝息に誘われ、無意識に瞼を閉じていた。





「おい、冴妃」

「はい冴妃です。おはようございます」


次に目が覚めたとき、豹牙さんは上半身を起こして私を見下ろしていた。

そこで眠気が一気に霧散した。ササッとベッドを降り横に立つ。



「何でお前がここにいるんだ?」

「裕次郎さんの代わりに看病に来ました」