「きゃっ、さ、冴妃さん!大丈夫ですか・・・!?」

「うるさい黙ってろ」



あやなと一緒にここに来た構成たちは他の奴らの相手で手一杯のようだ。


堂本大弥は未だにピンピンしている。
対する私は全身にダメージを負ったばかり。

私一人でコイツの相手が出来るだろうか。しかもあやなを守りながら。


・・・いや、するしかない。



「なんだ?ヒョーガの飼い猫かと思ったら今度は姫の飼い────」



堂本大弥の言葉は最後まで続くことはなかった。

後ろから頭を強く蹴られ、みっともなく地面に沈んだから。



「無事か、冴妃」

「はい」



他でもない、豹牙さんの手──いや脚によって。