「私は豹牙さんが好きだからずっと一緒にいられるように頑張るつもりです。そこにあなたは関係ありません」


語気を強め、あやながとった距離を詰める。



「あくまで私と豹牙さんの話ですから」



そう線引きすると、あやなは眉を八の字にして辛そうに顔を歪めた。



「な・・・なんで、そんなに強くいられるんですかっ・・・?」

「それは───」

「冴妃さん!!!!」



突然割って入った声。

振り返ると数人の構成員たちが危機迫った表情で走り寄ってきた。


「何事ですか」

「しゅ、襲撃です!今【堕天】の奴らがまとまって攻めてきてて!!」

「戦況は」

「総長と賢人さんとそこに居合わせた奴らが戦われているんですが、なんせ人数が人数なんでっ、冴妃さんに収集をお願いしたく・・・」


短く質問を重ねると息を切らしながら簡潔に説明された。