私から初めてする口づけ。

ちゃんと上手くできただろうか。どこか変じゃなかっただろうか。

恐る恐る目を開けると、豹牙さんは獰猛な瞳で私を見つめていた。


「足りないな」

「えっ」


頭の後ろに手を添えられ、グッと引き寄せられた。


「っ、・・・んんっ」


豹牙さんからのキスは私がしたものとは比べものにならないくらい、深く濃密で夢中になる。


気づいたときにはベッドに縫いとめられていた。

息継ぎのために口をはくはくされると、その隙間から舌が絡めとられた。

ちゅ、くちゅ、とみだらな音が響いておかしくなりそう。

身体の内側から何かが込み上げてきたとき、

内ももの間がビクビクっと跳ねた。

それを驚き、思わず豹牙さんの肩を押し返す。


「ん、何」


豹牙さんは物足りなさそうに私を見下ろした。