「わたし、いつの間にか調子に乗ってたみたいです・・・。ごめんなさい。そのせいで冴妃さんを不快にさせてしまって・・・・・・。でも悪気はなかったんです!」

「そうですか。私は全く気にしてませんからこれ以上の謝罪は結構です。あなたはただ周りの言葉に踊らされただけですよね?」



周りに聞こえるようにそう言うと、聞き耳を立てていた人達は固唾を飲んであやなを注視した。


もしここで私の言葉を肯定すればそのまま「自身の言動の責任をとれない姫」というレッテルが貼られ、
逆に否定すれば「周りに流されやすい姫」というレッテルが貼られる。

後者を選べば自分たちを庇ってくれたと構成員たちの好感度は上がるが、前者ならばその逆。


まぁどのみち幹部補佐たちからのイメージダウンからは逃れられませんし、あやななら後者を選ぶ──というよりそれしか頭にないでしょう。


第三者からすれば今の状況は幹部が姫を虐げているようにしか見えない。