「ちぇー、気づいてないと思ってたのに…」 残念そうに離れていった手。 掴まれていた箇所は熱くなっていた。 「追いかけてすみません、家まで送りますよ」 「いや、大丈夫です」 「引き留めちゃいましたしもうすぐ暗くなります、先輩かわいいから危ないですよ」 相変わらずわたしの進路妨害をしてる瀬良くんを見て溜め息をつく。 でも、私が首を縦に振らない限り決してどかなそうなので諦めよう、、