父親、その友達崋山、まことは、家財道具を家に入れ、一息ついた。
 縁側のある居間で三人いた。
 「お昼にするかのう」と、泰山。
 「ああ、今、持ってくるよ」といって崋山は行った。しばらくして、崋山は弁当を三人分持って現れた。それを置くと、また行った。今度はペットボトルを三つ持ってきた。
 泰山は、お菓子の入った袋を持ってきた。 
 一人、一人に弁当と、ペットボトルがいきわたった。
 「では、いただくとするか」
 と、泰山。泰山は手を合わせた。崋山も手を合わせた。まことも手を合わせた。
 「いただきます」
 と、泰山。
 「いただきます」
 と、崋山。
 「いっただきまあす」
 と、まこと。
 まことは弁当のふたをとった。箸をとって、食べ始めた。