泰山は学ランを持って、家へ入っていった。崋山はまことに、またウインクした。
 「お、おじさま、ありがとうございます」
 「いや、いいよ」
 「しかし、君のお父さんは君をどうしてそんな風に育てたのかねえ」
 「しりませんよ。あんなすちゃらかおやじのことなんて」
 「そうかあ」
 父が帰って来た。
 「では、家財道具を入れるかのう」
 と、泰山。
 「ああ」
 と、崋山。
 泰山と、崋山はトラック荷台のロープをほどいた。
 「ようし」
 といって泰山はひょいっとトラックの荷台に乗った。泰山は大きい和ダンスを持った。そうして和ダンスを上へ放り投げた。泰山は人差し指1本で、タンスを受け止めた。
 「さすが、おやじ」
  と、まこと。泰山はひょいっとトラックを降りた。
 「庭に集めるのじゃ」
 崋山がトラックの荷台にひょいっと乗った。
 「さすがおじさま」
 と、まこと。
 崋山は振り返った。
 「まこと君。おだてちゃだめだよ」
 崋山は笑った。崋山は洗濯機を持ち上げた。上へ放ると、人差し指で受け止めた。
 「さすが、おじさま」
 「はは」
 と、崋山。崋山はひょいっとトラックの荷台を降りた。そうして、庭へといった。
 「私もまけてらんねえ」
 といってまことはジャンプしてトラックの荷台に乗った。まことは冷蔵庫を持った。
 「ん」
 まことは冷蔵庫を上へ放り投げた。そうして、両手で受け止めた。そうしてひょいっとトラックのの荷台を降りた。まことは行った。