「ちっ」
 と、まこと。
 「なんて戦いなんだ」
 と、アルフレッド。
 「うをー」
 と、まことはうなった。まことの周りを旋風がまいた。
 「まただ」
 と、いって梅はスマホをまことに向けた。スマホにまことが写る。三桁の数字。
 「ブレス能力455」
 と、梅。
 まことは消えた。
 「消えた」
 と、アルフレッド。そうして、また梅の前に現れた。つきをいれようとする。梅が手をぱーにしてまことのつきにいれる。まことは後ろへ飛ぶ。しかしまことは消える。
 「消えた」
 と、梅。すると、まことは梅の右横に現れた。そこからまことがつきをいれる。梅がそれを防いだ。まことは消えた。まことは今度は梅の左横に現れる。
 「うをー」とつきをいれようとする。梅ははじき返す。まことは消える。まことは梅の5メートルくらい離れたところに現れる。すると、まことが分身しはじめた。梅の周りをまことの分身が囲む。
 「分身したあ」
 と、「あんなヤンキーが帰って来た」といった女子がいった。
 「いや違う。残像だ。まことさんはすごいスピードで動いて、残像を残しているんだ」
 と、アルフレッド。
 梅はまことを見回していた。
 「見切れない。なんて早さなの」
 と、梅。まことの残像の分身は徐々に間合いをつめていく。
 「残像で意識をかく乱し、超速スピードで、攻撃。これなら感知できても、体が追い付かない」
 まことの残像が消え、まことが梅の背後からつきをいれようとする。