麻戸家・台所。
 狭い部屋。古い台所だった。そこに麻戸泰山と、まことがたっていた。二人エプロンをしている。
 「ではとんかつを作るとするか」
 と、泰山。
 「ああ」
 と、まこと。
 「まことよ。おぬしが裏原君のために来るのじゃ。わしはアドバイスをする」
 「あ、そう」
 と、まこと。
 「ようし。おじさまのために頑張るぞ」