麻戸まことは、男として育てられた。母親は物心ついたころには、いなかった。父親麻戸泰山に聞くと、まことが幼いころ、出て行ったということだった。まことは、お母さんはどうせ、すちゃらか親父に愛想をつかしたんだ、と思った。
 まことと父親は陰陽流格闘技を極めるため、旅をしていた。そうして、ハラジュクタウンというところに父が店を出して、落ち着くこととなった。
 まことはピンク色の髪で肩くらいまで髪がある。ウエーブヘアだ。前髪をおでこにかけていた。大きい目黒い瞳。体は痩せていて、がっしりしていた。まことは15歳だった。ハラジュクタウン・ハイスクールに入学することとなっていた。