パレードの後は、椎菜の可愛い声と白い肌を堪能する時間だ。

ホテルの部屋に入るなり、彼女を部屋のドアに
押し付ける。

「パレードの間散々待ったんだから、いいよね?椎菜」

「麗眞、ちょ、待ってよ……」

「嫌だ、待たないよ?
散々焦らした椎菜のせいだからね、ほら」

早くその先を、と言わんばかりに主張した男の象徴を、彼女の手に触れさせた。

「もう、麗眞ったら。

これからするなら、ますます渡すタイミングが無くなりそうだから……

麗眞に渡したいものがあるの。

テーブルの上の、紙袋の中身。

一緒に入っている手紙は、恥ずかしいから後で読んでね」

紙袋の中を覗き込む。

綺麗に包装された箱が2つ。
1つは小箱だが、もう一つはかなり大きい。

デジタルフォトフレームだった。

俺たちがまだ小さかった頃の写真から、つい最近の高校生活での写真まで収められていた。

もう1つの小箱には、マルチケースが入っていた。