「喜んでくれると思うぜ、親父。

何より、美冬が何軒もお店を吟味して選んだ品だ。

品物より、心遣いのほうが何十倍も嬉しいんじゃね?

さっき、連絡したときに美冬と会いに行く、ってサラリ
と伝えておいたから」

「ありがと!

さすが、賢人(けんと) は細やかな気遣いをさり気なくしてくれるね。
デキる彼氏持てて幸せ者だわ」

ぎゅ、っと笑顔で抱きついてくる美冬が可愛すぎる。

モコモコの部屋着の上から、2つの膨らみが当たるのは確信犯か。

しかも、タイツにショートパンツな辺りも反則だ。

美冬もイチャイチャしたい、って意思表示かな?

俺の膝の上から抱き上げて、ベッドですぐさまイチャイチャしたいところだが、ここは我慢だ。

行為の最中にケーキとオードブルが来られても困る。

受け取れないからだ。

誰にも邪魔されない状態で、可愛い彼女の甘い声を聞きたい。

「美冬が可愛すぎて今すぐ抱きたいくらいだけど、もう少し我慢する。

ケーキより甘いデザートは、別腹だからな。

たっぷり味わわせてね?」