「んーん、楽しいだけだよ。無我夢中って感じ?私はよっぽど編集者として毎日動き回ってる椛のほうがすごいと思う。」



こうやって、どれだけ褒めても謙遜する光杞。昔からおちゃめな子供っぽい一面もあるが、基本大人っぽく私のお姉ちゃん的な存在なのだ。




そんな光杞は、ダメダメな私をいつも褒めてくれる。



何かあるわけでもないのに。






ねぇ光杞。


私はただ、逃げているだけだよ。