「そういえば、どうしてこんなとこ光杞見つけたんだ?」
メニューを頼んで、待っているとふと、何気なく桜也言った。
ちなみに私はナポリタン&オムライスセットを、光杞はお子様風プレートを、桜也はカレーを頼んだ。
「んー、まぁ……あ、うん。いつだったか、仕事で外に出たときに同僚に連れてきてもらったんだ!」
…なんか、誤魔化した……?
光杞の返事に違和感を感じたけれど、気づかないふりをした。
この年齢になって隠し事のない人なんていないだろうし。
「へぇ〜、その人すごくいいセンスだね。」
「だな。俺もこの行きつけになりそー。」
と珍しく桜也も気に入ったようだった。
なんて、他愛のない話をしていると、料理が運ばれてきた。
「うわっ!美味しそう〜。」
実物を見ておもわず、声を上げてしまう。
「だな。腹減ってきた。」
「よし、食べよ!」
「「「いただきます!!」」」
私たちは、おいしい料理に舌鼓を打った。