レンガのような壁紙に、赤茶の革製のソファー 中では、BGMもかかっていて軽快だけどゆったり心に温かいものが染み渡るよう。 凍りついた心を溶かすようで、ほっと息をついて座った。 私の隣に光杞が、向かいに桜也が座った。 「とりあえず、先ご飯頼もっか!」 「だね。」 「あぁ。」 光杞が喜々とした顔でメニューを開いた。 「わ、すごっ。」 ……どうして、光杞が明るい顔でメニューを開いたのか分かった。