「じゃあね、椛ちゃん。」
「はい。」
叶葉さんの家は星瀬浜の奥のマンションなので駅前で別れた。
「やっば、戻ると5時じゃん。」
スマホを取り出しながら、到着していた電車に乗り込む。
……うわ、結構連絡きてるな。スマホ見てればよかった。
慌てて私はLINEを開いた。
相手はもちろん、光杞。
『仕事お疲れ様。今日の店ここね!』
『18時にここなら間に合うー?』
『遅れても大丈夫だからね。先に席で待ってるから。』
と、送られてきていて店の地図を開いた。
今日の店は、レトロな雰囲気のファミレスらしい。
場所は家の最寄り駅の隣くらいだ。