「光杞こそ。進捗はどう?」


「んー?まぁそこそこ、それなりに?だけどマジ疲れたぁ…。」


バタンと力が一気に抜けたようにソファーに倒れかかった。



「光杞は、すごいよ。…ずっと、追いかけていた夢を叶えてるんだもん。」

そう呟いた私の声は少し震えた。

私には真っ直ぐな光杞が眩しすぎる。




そう、光杞は兄妹の影響で昔から建築家になりたいって言っていた。



そんな彼女はまっすぐ努力だけして前に突き進み、今では仕事もたくさん任されているらしい。