……でも、一番厄介だった感情は、別れても捨てきれない、椛をもう1度愛して俺のものにしたいって欲。 あーあ…、結局俺は何がしたいのか。 もう1度ため息をついてから方向転換をして、駅に向かった。 やっぱ、俺は変に行動するべきじゃない。 カツコツッカツコツッ 白杖の音だけが淡々とあたりに響いていた。