「……自分から、離れたくせして結局連絡先渡して繋がろうとしてんじゃん、俺。」
もう1度会いたい、なんて思った俺がバカだった と思う。
もう絶対椛となんて会わない方が良い。
そう思うのに……、
それでも、心は違ったらしく再度目からは涙が溢れてきた。
自分に呪いをかけるのに、結局意味もない。
どうしたら………俺は椛たちから離れられる…?
自分の心を落ち着けるために、はぁ…、とため息をついて、波の音に耳を澄ませた。
波の音は、ザーッと響き、バックンバックン言っていたオレの心をなだめて落ち着かせてくれる。