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「あっ、おはよ椛。」 


リビングの白い引き戸を開けると、私に気づい
た光杞が笑顔で声をかけてきた。





「おはよう。桜也もおはよ。」


キッチンで、多分朝ご飯を作ってる桜也にも声
をかける。






彼女たちの名前は、京咲光杞と本那桜也。



地元の家が近所だった幼馴染だ。


私たちは地元の高校卒業後、上京して当時お金
も少なかったためルームシェアをすることにし
た。



そし大学卒業して自分でお金を稼げるようになった今でも私たちは離れることなくルームシェアしているのだ。