「は…?どういうこと?その声……、椛でしょ?」 すごく好きだった、涼やかな柚燈の声が耳を揺らす。 「え、う、うん…。柚燈こそどうしてここに……?」 どうやら、柚燈もなにも知らないらしい。 声から相当戸惑ってるのがわかる。 …何が起こっているの……? 朝から予想外のことばかり起きて頭がおかしくなりそうだ。 分からなすぎて縋るように光杞を見た。