「ごめん!光杞。」



「おぉ。意外と早かったね。じゃ行こっか!」


ニコッと意味深に笑いかけてきて、リズミカルに進みだした。







「ちょっと待って、どこ行くの?」



私は出かけるとは聞いたが、どこで何をするか何も知らない。


さすがに教えて欲しい。



そう懇願するが…、







「内緒。ついてからのお楽しみ!あ、1つだけ言えることは椛が何度も行ったことある場所ってことぐらいかな。」





……どうやら、だめらしい。




私が何度も行ったことある場所ってどこ……?

ありすぎてわからない。


私は頭を捻らせながら電車に乗った。






それでも………、


まさか、こんな場所とへ行くとは思ってもいなかった。