「ってことで!私も今日は、久しぶりに仕事行かなきゃだから先行くね!」
「あ、そうなんだ。いってらっしゃい。気をつけてね。」
どうやら在宅勤務ではなかったらしい、普通に朝行く時間が遅いだけだったみたいだ。
「うん!」
と言って、大きなリュックを抱えて出ていった。
私も準備しなきゃだ。
慌ててご飯を食べ始めた。
その日は流れるように進んだ。
午前中は出版社に行って、普通の個人の仕事を してきて、お昼ごろからカフェで叶葉さんと打ち合わせ。
夜は家に帰って久しぶりに3人で鍋を囲んだ。
だから…、そんな次の日のことなんてすっかり忘れて過ごしていた。