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「おはよ。」


「あっ、おはよ!待ってたよ。」



次の日、朝起きるともう仕事に行ったのか、桜也の姿はなかった。

でも光杞はいつも通り在宅勤務だから、普通に家にいた。





「待ってたって、どういうこと?」


「……。あのね?突然なんだけど、明日って空いてる?」



……明日、どうだったっけ…?





「あぁ…うん、明日は休みだよ。」

スマホのスケジュールを見て頷いた。



「あ、ほんと?よかった。じゃ、明日1日空けといてね!」

にっこり笑った光杞に言われ頷いたが、何でそんなことを聞かれるのか疑問で仕方がない。






「うん、わかった。…でも、いきなりどうしたの?」



「あ、いや。ちょっと久しぶりに椛と出かけたいなって……、」

なにか誤魔化すように視線が揺れていた。

また何か隠してるのか……まぁ、いいか。






「……?うん、いいよ。楽しみにしてるね?」



私は何一つ理解できなかったが、なんか有無言わさない雰囲気があったのでとりあえず承諾した。





……、何かあったっけ……?