椛side
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「じゃあね、椛。」



「う、うん…。今日はありがとう、全部話してくれて。」


あれから、話は本当に尽きて帰るときになったのだ。



「こっちこそありがと。あ、そーだ。今度連絡するときは電話で頼んでいい?」
 
と思い出したように言った。




声聞こえたほうが、心理がわかりやすいし。
と柚燈は、口角をあげて付け加える。





「う、うん。……。」


……っ、


それは…………





「…じゃあね、またいつか。」

軽く私からずれた方向に手を降った柚燈。




込み上げてくる思いが止められなかった。