「ずっとほっといたんだけど。……自分がおかしくなってることを認めたくなくて。」
…今思えばバカな判断だったと思うけど、って笑いながら、言った。
「……っ。」
なんで……?
なんで、笑ってられるの……?
怖くないの…、
胸がもっとギュッと締め付けられる。
「まぁ、普通にしてたつもりなんだけど、桜也にバレて話した直後誘拐されるように病院連れてかれて。」
え……っ、
……桜也は、見抜いていたの…、
もう何もかもが、驚きで声が出ない。
というか、出せない。
もう嫌だ……っ、
もう、……この話の結論なんて聞きたくもない。
耳を塞ぎたい。
そんな権利なんてないのに、つらすぎて私が泣きたい。