「…………うん。パパ、ありがとね。じゃあ、クリスマスパーティーをやるってことで、里歩に連絡入れとくね。あと桐島さんにも、わたしからちゃんと伝えとくよ」

「ありがとう、絢乃。頼む」

「うん」


   * * * *


 ――夕食後、自室に戻ったわたしはさっそく里歩にメッセージを送信した。


〈里歩、朗報だよ! クリスマスパーティー決行します!!
 パパもママもすごく乗り気になってくれたよ♪
 あと桐島さんも招待することになりました♡〉

〈よっしゃ、オッケー☆ じゃあイブの予定空けとく。
 桐島さんも来るんだ? 絢乃、ドキドキだね……♡〉

〈うん、パパから頼まれたの。ついでに、わたしが彼に恋してることもバレてた(汗)〉

〈あれまあ〉


 里歩からの「あれまあ」の後には、「それは困ったねー」と言っている可愛いペンギンのキャラクターのスタンプが押されていた。


〈別に困ってはいないよ。
 というわけで、プレゼント交換もやるからねー♪ 何がもらえるか楽しみ♡
 わたしもプレゼント、頑張って選ばないと!〉


 里歩から「りょーかいしました!」のスタンプが返ってきたところでアプリを閉じ、彼には電話でイブのパーティーのことを伝えたのだった。

「――桐島さん、今大丈夫? あのね、イブなんだけど……」