そう。このままでは四葉の指は元に戻らない。
「大神様の願いを叶えれば、返してもらえるのかな?」

四葉の質問に沙友理は首をかしげた。
「わからない。だけど返してもらえるかもしれないよね」

どっちにしてもこのままじゃいけない。
いつまでも隠し通せるものではないし、バレたときにどう言い訳をすればいいかもわからない。

大神様の話を大人たちが信じてくれるとも思えなかった。
「じゃあ、今日も放課後フミキリに行く?」

沙友理に聞かれて四葉は頷いた。
こわいけど、もう二度と大神様に会いたくはないけれど、そうする以外に選択肢はない。

もう1度大神様の探しものの手伝いをして、そして見つけ出す必要がある。
「それなら、大神様についてもう少し調べた方がいいかもね。なにも情報がないまま行っても、願いを叶えて上げられないだろうから」

沙友理からの提案はいい案だと思う。