トントン、と。
それは最初に出てきたときと同じ強さ、同じリズムだ。

四葉は這いつくばった状態のままでビクリと体を跳ねさせる。
「もう少し待って。きっと見つかるから、だから」

言いながら振り向いた瞬間、見開かれた目と視線がぶつかった。
「ヒッ!」

悲鳴を上げた直後に急激な眠気に襲われて四葉はその場に崩れ落ちた。
まぶたが重たくて目を開けていることもできない。

目をつむるその瞬間まで、大神様は四葉を見下ろしていたのだった。