むむむ?

結城…先生…????


―バッ


その隙に凛香は逃げる。





「えっ、凛香ぁっ?!」


「凛香ぁぁ!!!!」


有咲も同様、一緒に

逃げた凛香を追い始めた。


って、

囚人かよ!おい!






タンタンタンタン


屋上へ続く階段から、1人の足音がした。


「「凛香!」」


2人は猛スピードで階段を駆け上がる。



「ハァッ、ハァッ…」


「凛香ぁ?」


登り終わると、もう

息切れ状態だ。


キィィ


ドアを開けると、

座っている凛香が見えた。


すぐに駆けつけようとした、

その瞬間…――――


「先生を好きなっちゃいけないのぉーーーーっっ?!?!?!」


「… …」


立ち上がり、

山のほうへと叫んだ。

一瞬ビクッとした。



確かに、携帯小説やなんかでは…

先生との恋も許されてしまう。


でも…、

現実では“教師”と“生徒”の関係以外は


禁じられていた。


そんな世の中でも、

過ごす時間が1番多いかもしれない、

教師に恋に落ちることは


まれではなかった。

凛香もその1人となってしまったのだ。