俺、小川隼人は
今…付き合ってる人…
いませんが。
何故か、この女は言っとる。
席は離れているが…休み時間になると、
いつも
―パタパタ
と、走ってくる。
今日もまた… …。
「は?」
「えぇ?違うのぉ?」
えぇ、違いますが。
何か?
俺はツッコミのほうなんだ。
勝手に大阪弁になってるときもある。
「違うに決まってんじゃん」
「まじでぇっ?」
「大真面目っ!」
「ガァ~ン…;」
自分で効果音だしてんじゃねぇよ。
馬鹿な女。
勘違い女、とでも言っておこう。
「ばかぁ~!」
ダダダダダダッ
そして去っていく。