俺は脳ミソが腐りそうになっている。
紅と…
アイツのことで…
もやもやして、
なんだか気持ちわりぃ。
これは単なる嫉妬だ。
凛香に『よくねぇ』って言いそうになった。
///
「紅が決めることだし」
「…はぁ?あんた何考えてんの?」
「だからー…、俺がとっちまう権利ねぇって…」
「紅は…、紅はっ…」
「?」
コイツは泣きそうな顔になった。
意味わからん。
…でも、
泣いたら俺の責任?!みたいな…
ヤッベ!
「優史のプロポーズ…断ったんだよぉ?」
―え?
凛香はもう泣いてしまった。
このとき俺も
泣きそうになった。