私、紅と

凛香はカンペキな変装をして…有咲と先輩を追跡することにした。



「…バレないかな?」


「大丈夫!」


ヒソッ

小声で話せるほどの席の近さ。




隣の席だった。

…相変わらず先生には、マークを

つけられているが… …






「…あ、後さ~…」


「何?」


凛香は少し、不安そうな顔つきで言ってきた…


なんだろ…

深刻な問題か、なんかかな…????



―ガタッ

でも私の推理とは的外れ。

椅子から転げ落ちてしまいました…((トホホ






「… …

 結城先生とHしたら彼女になれるかなぁ?」



…はぁぁっ?

驚きましたょぉっ


恋バナ始めるなぁっ!


っつーか、

お前…禁断の恋でしょーが…!



「んなっ?!」


「…ん?星川、どうした?」




…あ、今ってHR中じゃん!!!!

凛香ってば、


場所をわきまえなさいっっっ



「いっ、いえっ!」


「そーか、…静かにしろよ?」


「はい…」



むー、

凛香め。

私をダシに使ったな…、ちきしょぅっ


私は1人、

ブツブツとお経を唱えるように

キレていた。


「… … … … …」


「…べ~にさん?」


ソレを心配してくれた人が1人いた。



…え?

誰、だっけ?


「…?」


「やだなぁ、俺だよ俺。名前…知らない?」


「…ご、ごめん」



…ハァッと溜息をつく。

何故か…ついてしまったのだ。



「溜息かよ~、酷いなぁ~」



でも、その人は

笑ってかわしてくれた。


優しい人だった。

名前…、名前…、名前…