携帯小説には

到底ありえない、


こんなに早く

結婚式だなんて。



しかも

もう、優史のことは

幼馴染としか思えなくなっていた。


中学時代、他の学校の人からも

“女ったらし”って呼ばれてた。


彼女なんて5・6人、普通にいた。

みーんな優史の顔に寄ってくる。




そんな恋なんか、

してる奴らが変だと思った。



「…無理だよ、好きだったのは昔のこと。

今は不倫されても困るし、無理」





傷つくのも承知で、

冷たく言い放った。


少しだけ、

戻ってくれるのを信じてた。


一途になれる、


心に戻って!と。



「…っくそ、なんでだよ!」


「ごめん、…幼馴染としか見れない」



タキシードの上着なんかどうでもいい、と

脱ぎ捨てた。



「ずっと一緒にいたじゃんか!なんで…」


「飽きちゃったのかもね」


「はぁ?ウザいんだけど、飽きちゃったとか

まじでムカつく」




…ん?

ぎゃ、逆ギレかよ!!!!

私に向かって歩いてきた。


ビクッ


…な、何すん…


「もーいい、お前とは絶交だ」


「っつ…――――」



最後の最後、

貴方とは、顔もあわせることもナイだろう。


深く

深くおちいる


乱暴なKiss をした。