優史の親は
去年、他界してしまった。
貯金や財産もあったために、
住んでた家は“売らない”と言い張った。
私でも
そしてしてたと思う。
たった2人の親だもの。
そして今は
私の、星川家の隣に住んでいる
幼馴染となった。
寂しいときは、ベランダから
入って来てしまうのが困る。
下着泥棒でも
入ったらどーすんのよっ!
((ってか優史がするかも…。
「ОK だよ!」
「じゃ、学校行こうぜ」
「…へっ?待ってよ、朝ごはん…」
「いーからいーから!」
「えっ、ええぇぇぇ?」
私の朝ごはん~…
無理矢理でわないけど、連れ去られた。
グィグィ
「痛いってば、優史!」
「わ、悪い…」
「別にいーけど…」
――――あ…。
私の開いた口は塞がらなかった。
ポカーンと立っていると、
優史に怒鳴られた。