この状態のまま、Mk―Ⅱはグリフォンに搬入される。

グリフォンはAMのメンテナンス設備も充実していると聞く。

常に最高の状態で機体を維持できる事だろう。

「……」

ふと、Mk―Ⅱの隣に立つプラチナシルバーの機体に目をやる。

AM-001C ソルジャーカスタム。

プラチナシルバーは白金茜のパーソナルカラー。

俺と同じこの基地のテストパイロットであり、先日のテロリスト機との戦闘では俺の援護役として活躍した。

グリフォンには乗り込まないものの、俺が護衛任務を任された事を喜んでくれていたのだが…。

「自室にでも戻ったのか?」

茜の姿は、AMハンガーには見当たらなかった。